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「生きる力」

これは、「おおきなかぶ」の絵本のさし絵を描いた人としても有名な、
佐藤忠良(さとうちゅうりょう)という彫刻家が
子供の図画工作の教科書に載せていた文章です。
・ ものをよくみる
・ なにを描きたいかをきめる
・ どのばしょにどう描くかをきめる
・ 線を画く、線を消す、線を選ぶ
・ 色をきめる、色を混ぜて目的の色をつくる
・ 筆をえらぶ。塗る順番を決める
・ 完成を判断する などなど
簡単に「絵を描く」といっても、その過程では
多くの思いや選択を自ら考え判断しながら描いているのです。
こどもの頃から、このように絵を描いたりものを作ったりすることを
繰り返し繰り返し訓練する意義を佐藤忠良は、
「意欲や判断する力というのは、めあてをもって生きていける力であり、
自分で自分を成長させていける力」
「そうした力を自分がどういう仕方でより開発できるか、そのために勉強があるのです。
勉強といっても本を読むだけではありません。
ものをつくることも含めて、めあてをもった仕事をやりぬくなかで、
自分をつくっていくことです」
とも語っています。
豊中児童作品展では、創作の機会をつくり、
発表の場を提供し、その努力と成果を顕彰することで、
こどもが「生きる力」を醸成する大切な成長期を
微力ながら応援するものです。
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